「キャンピングカーっていくらかかるの?(初期費用編)」キャンピングカー講座 第5回

「キャンピングカーっていくらかかるの?(初期費用編)」キャンピングカー講座 第5回
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前回の記事で、キャンピングカーの選び方についてお伝えしました。

 
次は誰もが気になる避けて通れないお金の話。「ぶっちゃけ実際キャンピングカーっていくらかかるの?」というところを初期費用と維持費に分けて、今回は購入する時の「初期費用」のお話からお伝えしていきたいと思います。

 
ドイツ・HYMER社のキャピングカー。欧州モーターホームは2000万円を超える車両も。
まず当たり前の話ですが「車両本体価格」は車種により大きく異なります。軽キャンパーから大型輸入キャンピングカーまで幅広いモデルがありますので、その金額は100万円台のものもあれば2,000万円を超えるものもあるのです。
 
またオプションによっても大きく変わってしまうので、車両価格については一概にいくらかかるとは言い切れません。しかし、ほぼ確実にかかる諸費用があります。これをご説明します。
 
●登録に必要な税金その他
「自賠責保険」「重量税」「取得税」「自動車税」「リサイクル料金」、この辺りは乗用車を購入してもかかるものなので馴染みがあるかと思います。詳しい説明は省きますが、キャンピングカーの場合ほとんどの車両がエコカー減税などの対象外となるため、乗用車よりは割高になる場合が多いです。
モデルによりますが軽キャンパーやトレーラー は「5〜10万円」、バンコン・キャブコン・バスコンは「15〜30万円」前後となります。これは「取得税」で大きな差が出ますので、車両本体価格が大きく影響します。
 
●予備検査費用
中古車ではよく聞く予備検査ですが、キャンピングカーの場合は新車でもこの予備検査が必要となります。キャンピングカーは改造車両となるため、そのままの状態では全国どこでも登録ができません。そのためまずキャンピングカービルダーで予備検査をしてから登録をするのが一般的です。いわば「キャンピングカーとして改造した箇所に問題がないかの検査」だと思ってください。
金額はビルダーによっても異なりますが、「3〜5万円」前後が一般的のようです。
 
●登録費用
乗用車でもかかる費用なのでわかりやすいかと思います。単純に言うと陸運局で車検証とナンバープレートを取得するための手間費用です。これがなければ車両を登録(または名変)できませんので、登録費用については新車・中古車に関わらずどのショップで購入しても必ずかかります。
 
●他府県登録費用
かかる場合とかからない場合があります。例えばご自身の住所が埼玉で、群馬のキャンピングカー店で購入した場合は「群馬県のお店が埼玉県まで登録しに行く」費用が必要となりますので、この他府県登録費用がかかります。つまり登録地までの陸送費用だと考えてください。
 
●陸送費用
「これってさっきの他府県登録費用に入ってるんじゃない?」と思いがちですが、これもかかる場合とかからない場合があります。こちらはビルダーから販売店までの陸送費用なので、先程の他府県登録費用とは別のものです。キャンピングカーの場合ビルダーも販売店も全国色々な場所にあるため、乗用車と違いビルダーから販売店までの陸送費用は別途見積となるのです。
 
欲しいモデルが決まったら必ず販売店で見積を取りましょう。支払い合計で考えた方が予算立てしやすいです。
 
上記の流れを、全てかかる場合の例を出してまとめてみましょう
 
※「埼玉県の人」が「群馬県の販売店」で「愛知県で作られたキャンピングカー」を購入する場合
1、まず注文を受けて愛知県のビルダーがキャンピングカーを製作します。
2、完成したキャンピングカーを愛知県の陸運局に持ち込んで「予備検査」を受けます。
3、予備検査を受けた車両を群馬県まで「陸送」します。
4、群馬県のお店が埼玉県の陸運局まで車を持ち込みます(「他府県登録」)
5、埼玉県の陸運局で「登録」して、ナンバープレートが付き納車可能な状態となります。
 
この時、例えば群馬県のビルダーで製作していれば「陸送費用」はかかりません。また、購入する方が群馬県であれば「他府県登録費用」もかかりません。
 
この他にもショップによっては項目が細かく分かれている場合もありますが、基本的にそこまで大きな差は出ないと思います。見積で気になるところは遠慮なくショップに聞いてみましょう。
 
そしてショップに支払う費用以外にも、必要に応じて「駐車場」を借りたり「任意保険」に加入したりなど別途かかる費用もありますので、一つ一つ見積を取って合計金額を計算しておくことをお勧めします。
 
最終的には当初想定していた金額よりも高くなることも多いですが、それでも買ってよかった!というオーナーさんの方が大半ですので、多少予算オーバーだったとしてもここで諦めずじっくり検討する事をオススメします(^-^)
 
次回は更に気になる維持費についてお伝えします!
 
<記事まとめ>
1、キャンピングカーの初期費用は「車両価格(車両+OP)」と「その他諸費用」
2、諸費用は購入する条件によって異なるため、購入予定店での見積を取る
3、任意保険や駐車場代など、別途かかるものは予め金額を把握しておく
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