JR上越線 土合駅は秘境・群馬が誇る日本一のモグラ駅!【群馬】おすすめスポット

JR上越線 土合駅は秘境・群馬が誇る日本一のモグラ駅!【群馬】おすすめスポット
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今回のおすすめスポットは「JR上越線 土合駅」です。ただの駅と侮るなかれ、ここは下りホームに辿り着くまでに486段もの階段を降りなければならず、その高低差はなんと81m!

「日本一のモグラ駅」として親しまれ「関東の駅百選」にも認定されている秘境・群馬が誇る最大のダンジョンです。

 まずはすぐ手前にある谷川岳ドライブインで買い物、生どら焼き「山の一福(小倉)」を購入。お店の方に「ちょっと土合駅を見てきたいのですが、車を停めておいても大丈夫ですか?」と聞いてみると「全然いいですよ!気をつけて行ってきてくださいね!」と快いお返事。神対応でした。
駅の手前にはバス停もあり、バスで来ることもできるようです。調べてみたら1時間に1〜2本ぐらいバスがありました。
早速見えてきました。この三角屋根が特徴の建物こそ「JR上越線 土合駅」です。駅前にも数台車が停められるようになっていますが、傾斜がきつめなので大型車両はドライブインに断って停めさせてもらうのがいいと思います。
さあ、グンマ帝国の地下迷宮「土合駅」との戦いが始まります。
入口には冒険者たちを温かく迎える看板がありました。「モグラ駅」という表現は遊び心がありますね、息子も「もぐらのえきー!」と楽しそうです。
駅構内に入るとすぐに改札がありました。ここ土合駅は無人駅なので、改札はおろか駅構内に駅員さんは一人もいません。
時刻表を見ると数十分後に上り電車が来るので、せっかくだから見ていくことにします。上り下り合わせて1日10本という、乗り遅れが決して許されない駅です。
という訳で、まずは上りホームへ向かいます。上りホームは改札から歩いて30秒ほど、階段もなく通路をまっすぐに行くだけです。
はい到着。まあ普通の駅はこんなもんですよね。田舎では割とよく見かけるのどかなホームです。
柵がないので線路が近いです。安全に気を付けなければいけませんが、ここから見る電車もなかなかの迫力ではないでしょうか。
この日は日差しも強く暑かったので、電車が来るまでホームの休憩所で待つことにします。
解凍されてちょうど食べ頃になった生どら焼き「山の一福(小倉)」を食べながらしばしのおやつタイム。
 息子は電車が来るのを今か今かと待ちわびています。
 しばらくすると待望の電車到着!
当然今回は電車に乗る訳ではないので、少々停車したのち発車を見送りました。
さて、それでは本日のメインイベント、下りホームへと向かいましょう。
下りホームは新潟方面行き。薄暗さとシンプルな看板が既にダンジョン感を醸し出しています。
通路は窓があって明るいのですが、逆にその窓がなんか怖いです。夜中に一人では来られません。
息子も危険を察知して(?)、僕たちの手をしっかりと握ります。やはり子どもは大人にはわからない何かを感じるのでしょうか。
川の上にかかる通路、そしてその奥がトンネルへ続く階段です。見事なまでの廃墟感です。
窓の外には綺麗な川が流れています。魚もいるようで釣りをしている方もいました。
着きました、これが階段の頂上です。数々の冒険者(の足)を震え上がらせてきた地獄の462段です。見ての通り、直線なのに最下段が見えない程に高低差があります。
我々以外にも冒険者(観光客)が結構訪れていました。では僕たちもダンジョンの奥へ向かいます。
階段横の空間はエスカレーターの設置スペースだったらしいのですが、設置予定はないとの事。
220段、ようやく半分以上来ました。10段ごとに段数の表示があるので親切です。
あと100段!もう少し!写真が少ないのは撮る余裕がなかったからです(笑)
到着!やりました!息子は手を繋ぎながらも自力で降りきりました、頑張った!
階段横にはモグラ駅の看板が。もしこれを知らずにこの駅に降りたら愕然とするでしょうね。
最下層であるホームは思ったよりも明るいです。そして涼しい、ちょっと寒いぐらいです。
下り電車も見たいのですが、数時間待ちなのでさすがに諦めました。ホームで待っていたらトンネルの奥から本当にモンスターが出てきそうな雰囲気すらあります。
手前は湯檜曽駅、そして次は新潟県の土樽駅。土合駅は群馬の普通鉄道の最北端駅だそうです。
 ホームの奥には小さいながら休憩所や、男女共用ではありますがトイレもあります。
休憩所のベンチが綺麗でした。先程の階段を含む駅構内の蛍光灯が一本も切れていないあたり、観光スポットとしてしっかりと整備されている印象です。
さあラスボスを倒したところで(?)、帰りはもちろん階段を全て登らなければなりません。
行きはワクワク感もあり降りるだけなので比較的ラクですが、帰りはなかなか絶望感があります。
90段まで登ったところで、さすがの息子も「だっこい。(訳:抱っこして)」
しかしそこから抱っこして100段ほど登った後、なんと復活!ずいずいと150段ほど登っていきます。まだ2歳になりたてでこの体力。コイツの方がよっぽどモンスターかもしれません。
途中ベンチで休んだり、時々抱っこしたりつつも何とか自力で頑張って登っていきます。よちよち歩きの頃から見てきた親としてはちょっと感動です。
そして上りの462段も無事に達成!
途中バテバテになりつつも無事に登りきった妻と、母子で歓喜のハイタッチ。
最後は残りの24段も登りきって片道486段、往復で972段を制覇しました。駅に入る前の階段を数えたらほぼ1000段ですね、もう軽い登山です。
何とか改札までたどり着きました。そういえば切符を持っていたらどうするのでしょう?
・・・と思ったら、ちゃんと改札に切符入れが設置されていました。
そしてよく見たら乗る側の改札に「乗車駅証明書発行機」なるものがありました。入場時はこれを持って電車に乗る訳ですね、入る時に気づきませんでした(^^;
ボタンを押すと乗車駅証明書が出てきました。今回は電車に乗らないので記念に頂くことにします。
ちなみに駅構内にはベンチや自動販売機もあるので、少し休むこともできます。
他にも観光案内や駅ノートというものが置いてありました。訪れた方は記念にぜひ。
駅を出ればこの大自然が迎えてくれます。達成感もあってとても気持ちがいいです。
谷川岳ドライブインに停めたトレーラーまで戻って、次の目的地に向かうことにします。
今回の土合駅、上りホームの田舎感と下りホームの洞窟感のアンバランスさ「普通の村の下に巨大な地下迷宮がある」的なドラクエっぽい雰囲気を醸し出していて、遊び心をくすぐり楽しかったです。しかし、あくまでも公共の駅ですのでマナーを守って楽しみましょう(^-^)
<JR上越線 土合駅>
〒379-1728 群馬県利根郡みなかみ町湯檜曽218-2
オススメ度:B (大人:◯  子ども:○   ペット:×  駐車場:△ )
コメント:「日本一のモグラ駅」の名にふさわしく486段の階段を降りなければ辿り着けない下りホームは、観光名所になる程の非日常感を味わうことができる穴場スポット。特に462段のメイン階段は美しさを感じる程に立派な造りになっている。しかし施設自体は何もなくただ階段を上り下りするだけ、時間帯や天気によっては不気味な印象すらあるのでとても好みが分かれる場所駐車場は狭いが店舗に断れば谷川岳ドライブインに駐車可能。駅構内はペットは不可。
土合駅を楽しんだ後は今回の宿泊地「道の駅 水紀行館」へと向かいます。GWトレーラー旅まだまだ続きます!
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