「キャンピングカーはどこに泊まればいいの?」キャンピングカー講座 第7回

「キャンピングカーはどこに泊まればいいの?」キャンピングカー講座 第7回
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旅ブログに夢中でこちらの更新をしていませんでした(^^;)今回は久しぶりの「キャンピングカー講座 」第7回です!前回までの記事で、キャンピングカーにかかるお金のお話をしました。

前回記事:キャンピングカー講座 第6回「キャンピングカーっていくらかかるの?」<維持費編>

それでは念願のキャンピングカーが手に入った後は実際どのように使っていけばいいのでしょうか?という訳で、今回は泊まる場所のお話「キャンピングカーってどこで泊まればいいの?」についてご説明します!

どこでも寝ることが出来るキャンピングカーですが、どこでも泊まっていい訳ではありません。特に最近、この車中泊についてマナーの問題が特に取り上げられるようになり、マナーが酷い場所では「キャンピングカー立ち入り禁止」という場所も出てきてしまいました。

せっかく買ったのに泊まる場所がないのは困ってしまいます。ではキャンピングカーはどこで泊まればいいのでしょうか。オススメ度を5段階に分けて一つずつご紹介して行きます。

 

●道の駅(オススメ度:4)
本当は5にしたいところですが、先程のマナー問題を考慮し4にしました。(このマナー問題については、大切な事なので最後にお話ししたいと思います。)
しかし、きちんとマナーを守ればキャンピングカーにとってこれ以上快適な環境はありません。むしろ今のキャンピングカー人気は道の駅によって支えられていると言っても過言ではないです。24時間使える清潔なトイレ、地域の情報が手に入る案内所、直売所など買い物ができる売店、食事ができるレストラン、道の駅によっては日帰り温泉やコンビニまで付いているところまであります。
こんな場所が全国に1000箇所以上もあるのですから、利便性は抜群です。かくいう僕もほとんどの旅は「目的地→日帰り温泉→道の駅」のコースで計画するので、ほぼ毎回と言って良い程利用させてもらっているのです。
そして基本的に施設の利用は無料。(この無料というのがありがたい分、ぜひ思い違いをして頂きたくないのでこれも最後にきちんとお話しします。)デメリットはキャンプ行為が出来ないことや電源・ゴミ処理が出来ないことぐらいなので、今後も利用者は増えて行くことでしょう。

 

●高速道路のSA・PA(オススメ度:3)
24時間のトイレや売店、レストランなど道の駅とほぼ同等の条件ではあるのですが、当然高速道路に入らなければ使えず利用の条件が限定的であるため3としました。基本的にお風呂がないため、もし利用する場合は一旦お風呂によるため高速を下りてまた乗らなければいけません。また、車の出入りも激しく大型車が停まっているとエンジン音なども気になる為、あくまでも仮眠スペースと考えるのが妥当でしょう。
僕が利用する時は、家で夕食・お風呂をすませて夜の空いている時間に出発、そして仮眠をしてまた目的地へ向かうという遠出のケースの利用が多いです。もちろん利用する際はここも公共の駐車場ですので、マナーに気を付けなければいけません。

 

●キャンプ場(オススメ度:3〜4)
本来であればキャンピングカーにはベストの場所なのですが、利用者のニーズと若干合わない部分が多いため3〜4としました。(キャンプ場によって施設の良し悪しが大きいので3〜4にしています。)場所が山の中にあることが多いためアクセスがやや悪く、チェックイン・アウト時間などの制約があり、料金も4〜6000円前後かかるため利用の仕方によってはあまりメリットを感じられません。
しかしサイドオーニングやタープを広げて外でのんびりと食事が楽しめたり、静かな環境で抜群のロケーションだったり、100V電源やゴミ処理が出来たり、キャンプ場によっては風呂や遊び施設なども充実しているため、キャンプ場でしか得られない楽しさが多々あります。また僕のようなトレーラー乗りにはトレーラーを置いて遊びに行けるメリットもあるため、ぜひ利用してみることをオススメします。

 

●RVパーク(オススメ度:5)
キャンプ場に行く程ではないが、道の駅・SAではのんびりできない、そんなキャンピングカーユーザーの不満を全て解消するために作られたといってもいい施設。それが「RVパーク」です。
利用料金が1〜3000円程度と割安で、24時間使えるトイレはもちろん近隣には必ず入浴施設があります。また100V電源の利用、旅で出たゴミの処理(施設によっては別途料金)、チェックイン・アウトやその他の制約が比較的ゆるいこともキャンピングカーにはありがたいです。特に100V電源はエアコン装備のキャンピングカーには欠かせない施設だと思います。
キャンプ場のように車外でキャンプ行為が出来なかったり、まだまだ場所が少なかったりという面もありますが、現在続々と全国に増えてきているので、今後の期待を込めて5としました。

 

●湯youパーク(オススメ度:2 ※利用条件あり)
事前に予約をする事で、温泉・入浴施設の駐車場で車中泊ができる施設です。名称はRVパークと似ていますが、利用には「くるま旅クラブ」というキャンピングカーのオーナーズクラブに加入することが条件となるので限定的です。
また全国に150箇所ぐらいしかなかったり、施設によってはトイレが24時間使える訳ではなかったり、電源やゴミ処理はできなかったりとRVパークと比べると利便性はかなり落ちます。僕は利用したことはありませんが実際に利用されたオーナーさんの話を聞く限り、まだまだ改善の余地有りのようです。
類似施設に「ぐるめパーク」「トレインパーク」「民パーク」などがありますが、こちらもやはりくるま旅クラブへの加盟が条件であるため、くるま旅クラブ自体にメリットを感じられる方は加入して利用してみるのもいいと思います。

くるま旅クラブ公式ホームページ(RVパーク・湯youパーク詳細)はこちらをクリック

以上がキャンピングカーで宿泊できる主な場所となります。この他にも「しっかりと事前確認を必ず取って、お店や無料駐車場などに泊まる」という特殊な場所もありますが、トラブルの元となるためあまりオススメは出来ません。もしちゃんとお店やコンビニのオーナーに確認を取ったとしても、それを見た方がマナーを疑うケースまたは同じようにキャンピングカーユーザーが無断で利用してしまうケースがあるため、やはり極力止めて置いた方が良いでしょう。車のトラブル等で止むを得ず了承を得て泊まるなど、特例がない限りは利用しない方が賢明です。

そして最後にマナーについての大切なお話。道の駅や高速道路のSA・PAで泊まる場合の注意点です。道の駅やサービスエリアは公共の駐車場であり、宿泊施設ではありません。料金を支払っているキャンプ場やRVパークと違い、あくまでも「道路の利用者が仮眠をとる程度」の利用を想定して作られているため、キャンピングカーで泊まることは本来の使い方ではないのです。だからサイドオーニングを広げたりキャンプ行為をすることはもちろん絶対に禁止ですが、旅で出た大量のゴミを捨てたり、必要以上にアイドリングしたり、と何気なくやってしまいそうな事も極力気を付けて頂きたいと思います。

もちろん乗用車であってもマナーは大切なのですが、キャンピングカーという目立つ車であるからこそ必要以上に気を配って頂く必要があります。実際に道の駅でのキャンピングカーは良くも悪くも目立つものです。
キャンピングカーユーザーのマナーが悪くなればなるほど、周囲の人は「キャンピングカーって迷惑」という認識になり、次第にマナーの問題がルールに変わり、最終的には道の駅・サービスエリアでの車中泊禁止。もっと深刻になればキャンピングカー立入禁止という自体も普通に起こり得るのです。そうなってしまってはキャンピングカーは自ら貴重な場所を失うことになります。

逆にこれがマナーが良いとどうなるでしょうか。「キャンピングカーの人ってマナーがいいね。見ていて気持ちがいい」となれば、道の駅や自治体はキャンピングカーをむしろ歓迎するでしょう。キャンピングカーを積極的に呼び込む道の駅も出てくると思います。そうなれば相乗効果で、道の駅側もお客さんが増えてくれて良し。キャンピングカー側も道の駅が利用しやすくなって良し。という双方に好循環が生まれてくる訳です。

そしてマナーさえ守っていれば、当然周りの人もキャンピングカーに良い意味で興味を持ってくれます。僕も車中泊をしていると「キャンピングカーですよね。中見せてもらってもいいですか?」と、よく笑顔で声をかけられるものです。だから極力いつでも見せられるように、なるべく室内は綺麗にカッコよく使うことを心がけています。
まあそこまではしなくても良いのですが(^^;)、しかし本来キャンピングカーは旅をしている方にとって憧れの存在なのです。だから少なからず見られているという意識は持って頂ければ、マナーの悪い行いは自ずとしなくなると思います。そうやって一人一人が意識して頂く事で、日本にもキャンピングカーがどんどん根付いて、僕らユーザー側にも良い影響が必ず出て来るのです。実際にキャンピングカーを歓迎して施設を充実させてくれている道の駅もありますので、そういった施設がどんどん増えて行くきっかけになるのです。

・・・と、半分ぐらいマナーのお話になってしまいましたが(笑)、大切な事なのでしっかりとお話しさせて頂きました。皆さんもマナーを守って楽しいキャンピングカーライフを送ってください!(^0^)/

<記事まとめ>
1、キャンピングカーの宿泊場所は道の駅、RVパーク、キャンプ場がメイン。
2、道の駅などではマナーを厳守し、周りに見られているという意識を持つ。
3、ユーザーのマナーが良くなれば、キャンピングカーの環境も必ず良くなる。

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