「キャンピングカーっていくらかかるの?(維持費編)」キャンピングカー講座 第6回

「キャンピングカーっていくらかかるの?(維持費編)」キャンピングカー講座 第6回
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前回の記事でキャンピングカーの初期費用についてお話ししました。
 
今回は初期費用よりも更に気になるキャンピングカーの「維持費」についてお伝えしていきます。

 
まず始めにお伝えしておきたいのは「キャンピングカーの維持費」といっても、基本的には乗用車の維持費と考え方は変わりません。あくまでも「車を一台持つ」という感覚で、それがキャンピングカーという少し特殊な車なだけです。
 
トレーラーの場合は牽引車と合わせて2台分になるものの、維持費は軽自動車よりも安い。
 
もちろん特殊であるが故にかかる費用もありますが、逆にキャンピングカーであるが故に優遇されている費用もあります。
 
それでは、かかる頻度の高い順から費用を並べていきたいと思います。
 
●燃料費(必要に応じて)
もちろんどのぐらい乗るかで大きく変わりますので、普段使いするかどうかでかなり違います。一般的にボディサイズ5m前後のキャンピングカーの燃費は「5〜10km/l」と乗用車よりも落ちますが、そのサイズなら普段使いしないことが多いと思いますので、思っている程の差にはなりません。
 
●高速料金(必要に応じて)
キャンピングカーは大きいので中型車や大型車料金になると思われがちですが、8ナンバーのキャンピングカーは全て「普通車扱い」となります。もちろんETC割引も適用されますので、休日割引や深夜割引は存分に使っていきたいですね。
ただしキャンピングトレーラーは牽引車の1ランクアップ(牽引車が普通車なら中型扱い、中型車なら大型扱い)となり、休日割引は適用されません。
 
●オイル交換(およそ6ヶ月に1回)
キャンピングカーはあまり距離を乗らない事も多いので、乗用車のように「5000kmごと」と距離でするよりも期間で交換してしまう方が車には良いです。目安ですがオイル交換を「半年に1回」、オイルエレメント交換を「1年に1回」としておくと忘れにくいのでお勧めです。
 
●自動車税(年に1回)
乗用車と同じく排気量によって変わりますが、乗用車の自動車税と比べて2割程安くなっています。例えば同じ2,500〜3,000ccの自動車税では乗用車が「51,000円」に対し、キャピングカー(8ナンバー)が「40,800円」となるため、少しお得になっています。
 
●任意保険料(年に1回)
保険等級や条件によって大きく異なりますが、これも乗用車と考え方は同じです。8ナンバーのキャンピングカーの場合、乗用車よりも任意保険が高くなることが多いですが、最近ではキャンピングカー専門の保険会社などもあって大きな差はなくなってきました。
 
●車検費用(2年に1回)
「整備費用」の他に「自賠責保険」「重量税」などが主にかかりますが、自賠責保険料は「普通車(3ナンバー)25,830円」に対し「キャンピングカー(8ナンバー)30,210円」とほぼ変わらず。重量税に至って同じ重量の普通乗用車に対してキャンピングカーは半額となるので、それ程負担はかかりません。「整備費用」は車体が大きいモデルによっては割高になることも多いので要確認です。
 
●交換部品(数年に1回)
車としての交換部品はほとんど乗用車と同じため省きますが、キャンピングカーとして定期的に交換を推奨するものは「サブバッテリー」です。理想は2年ごと、長くても4〜5年に1回ぐらいは変えておきたいところです。あとキャンピングカーは重量がある上に停めたままの状態が長いので、タイヤの点検や交換は乗用車よりもマメに行ってください。
 
●修理・メンテナンス(必要に応じて)
キャンピングカーは動く家なので照明やテレビなどの電気、流しやトイレなどの水回り、コンロやボイラーなどのガスと色々な装備が付いています。そして当然これらは家と同じく故障することもあります。そうなった場合には修理費用がかかりますが、そう頻繁にあるものではないのであまり気にしなくて良いと思います。
 
しかし、雨漏れの原因となる外壁廻りのコーキングなどは定期的にチェックをして、気になる箇所があれば購入店や近隣の専門店に早めにご相談することをお勧めします。
 
輸入車ベースは、国産車ベースよりもメンテナンス費用が割高になるという点も乗用車と同じ。
 
以上がキャンピングカーにかかる主な維持費ですが、ざっと見てもかかるものは乗用車とほぼ同じです。そして税金面などで8ナンバーのキャンピングカーは優遇されているので、思っているよりもキャンピングカーの維持費はかからないのです。
 
「キャンピングカーの維持費は高い」というイメージはおそらく「バスやトラックなど車体が大きいので整備費用が高い」「キャンピング部品は壊れやすいので修理代が高い」「毎日使うものではないので高く感じる」という点から来ているのだと思います。
 
もちろん整備費用は割高ですが、その分バスやトラックなどは元々業務用車両なので耐久性も高く滅多な事で故障しません。キャピング部品も昔は壊れやすいものが多かったようですが、今は品質も上がり故障の頻度は大きく減りました。そして確かに毎日使うものではありませんが、キャンピングカーによって得られる楽しさは家族の最高の思い出になるはずです。
 
もしどうしても贅沢品だと感じてしまう方は普段使いできる軽キャンパーやバンコン、または維持費が格段に安いトレーラータイプをお勧めします。
僕も軽キャンパーに乗っていた頃は、本当に軽自動車1台分の維持費(+サブバッテリー程度)しかかかりませんでしたし、トレーラーに関しても年間4〜5万円程度の維持費しかかかっていないのでかなり割安感があります。
 
(※税金等は2018年6月現在のものとなります。詳しくはご確認ください。)
 
維持費が高そうというイメージに縛られず、ぜひ実際に所有してみてください。この記事がキャンピングカーの購入を迷われている方の参考になれば幸いです(^-^)
 
<記事まとめ>
1、キャンピングカーにかかる維持費の項目は基本的に乗用車と変わらない
2、税金面ではキャンピングカー(8ナンバー)ならではの優遇措置もある
3、普段使いできるタイプorトレーラーは維持費が安いので乗りやすい
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