「軽キャンパー(軽キャンピングカー)って実際どうなの?」キャンピングカー講座 第14回

「軽キャンパー(軽キャンピングカー)って実際どうなの?」キャンピングカー講座 第14回
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前回はキャンピングカーのメンテナンスについてお話ししました。今回のキャンピングカー講座は今話題のキャンピングカー「軽キャンパー(軽キャンピングカー)って実際どうなの?」をお伝えしていきたいと思います(^-^)

軽キャンパーの定義

まず「軽キャンパーとは何ぞや?」というトコですが、広い意味では「軽自動車をベースに作られたキャンピングカー」です。もっと言えば「軽自動車をベースに作られた車中泊車」であれば「軽キャンパー」という括りになってきています。

そこには軽自動車をベースにしていてもサイズの関係で普通車登録になるモデルも含まれますし、最近では軽8ナンバー登録をせず4または5ナンバーのままのモデルも多くあります。(僕自身も「車中泊車=キャンピングカー」だと思っている派なので、これはもう時代の流れだと思います。)

軽キャンパーの特徴

軽キャンパー最大の特徴は何と言ってもそのサイズ感です。モデルによっても多少異なりますが、やはり軽自動車をベースに作られている以上その大きさには制限があり「コンパクトなので日常使いできる」という大きなメリットがある反面「室内が狭く居住スペースが少ない」というキャンピングカーとしては最大のデメリットを抱えています。しかしそれを補ってなお余りあるメリットもありますのでご紹介していきましょう。

メリット

日常使いできる

おそらく軽キャンパーを選ぶ大半の方がこの理由ではないでしょうか。軽自動車サイズな上にキャンピングカーとしては比較的燃費が良いので、ほとんどの方が日常でも使っています。というより軽キャンパーを購入される方の多くは「普段使いを前提として」買います。1台で乗用車とキャンピングカーの2役ができることこそ軽キャンパーの最大のメリットです。

運転しやすい

最近ではご年配の方・女性の方・免許取立ての若い方なども多く、軽キャンパーはそういう方に支持されています。もちろん運転歴が長くても「キャンピングカーは欲しいけど運転が心配」という方は多いですし、都心に出かけても駐車場や道幅に気兼ねなく走れるというはやはり魅力でしょう。あと釣りや登山をされる方は細い道も楽々入っていけるのも大きなメリットです。

維持費が安い

もちろん車ですからかかる維持費も見逃せません。軽キャンパーにかかる維持費は基本的に軽自動車1台分の維持費です。例えば自動車税も軽自動車税のまま、車検にかかる費用もほぼ軽自動車のまま。そして見落としがちなタイヤ交換やオイル交換など消耗品も全て軽自動車の費用で出来てしまうのです。サブバッテリーだけは消耗品で定期的な交換が必要ですが、数年に一度2〜3万円程度なのでそれ程大きい負担にはならないと思います。

デメリット

車内が狭い

最大のメリットがそのまま最大のデメリットになりますが、やはり車内の広さはどうしようもありません。もちろんポップアップルーフや色々な方法で広くできるモデルも多々ありますが、元が軽自動車である以上限界はあります。特に使用人数が複数人になってくるとお互いの動線を遮ってしまうことも多く、モデルによっては同乗者が一度外に出なければベッド展開できなかったりもするので、狭さに我慢できない方にはストレスになるでしょう。

パワーがない

660ccエンジンの軽自動車に家具や電装を装備するのですから、これも致し方ありません。特に高速走行や登坂は弱く、普通車から乗り換えた人は物足りなさを感じることが多いです。街乗りする分には全く問題ないので割り切って乗るか、どうしても走行性能が欲しい方は軽バンコンのターボ車をお勧めします。燃費は落ちますが走りは良くなります。

ファミリーに不向き

これも最初のデメリットとほぼ同じですが、そもそもレイアウト自体が「1〜2人仕様」を前提に作られています。そのためまずベッドがなかったり、かろうじて3~4人で寝られても荷物を積むスペースがなかったりとファミリーユースには不向きです。お子さんが小さい内はまだ良いかもしれませんが子どもはすぐに大きくなってしまうので、長く乗ろうと思っている方は頑張ってもうワンサイズ大きいモデルにすることをお勧めします。

こんな方にオススメ

上記のメリットとデメリットをふまえた上で、軽キャンパーはこんな方にオススメです。
・1台で乗用車とキャンピングカーの2役をこなしたい方。
 (都心で駐車場が1台分しかない、なるべく維持費を増やしたくない等)
・運転に不安があるのでなるべく小さい車がいい方。
 (年配・女性・運転初心者の方、狭い駐車場や細い山道を良く通る等)
・ソロまたはカップルで出かける方。
 (特に一人旅であちこち寄り道しながら気楽に旅がしたい方に最適)
・あまり予算はないけど色々とカスタムしたい方。
 (一つ一つのパーツの値段が安いので普通車サイズ程は費用がかからない)

まとめ

軽キャンパーはキャンピングカーの中でも特にメリットとデメリットが極端なモデルです。「狭くて絶対無理!」という方もいれば、逆に「ウチは軽じゃないとダメ!」という方も多くいます(理由は上記のとおりです)。そして個人的にこの「軽自動車なのにキャンピングカー」「限られた空間だからこその秘密基地感」は遊び心をくすぐるを最大の魅力だと思っています(^-^)

 

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