「キャンピングカーのガスと水道はどうなってるの?」キャンピングカー講座 第9回

「キャンピングカーのガスと水道はどうなってるの?」キャンピングカー講座 第9回
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前回はキャンピングカーで使う電気の仕組みについてご紹介しました。やはりキャンピングカーにおいても私たちの生活と電気は切り離せないという事がわかって頂けたと思います。・・と言う訳で今回は、電気と並ぶライフラインである「キャンピングカーのガスと水道はどうなっているの?」というお話をしていきます!

前回の記事:「キャンピングカーの電気ってどうなってるの?」キャンピングカー講座 第8回

まずガスについて。ガスといえば一般家庭で思いつくのはキッチンのコンロ、湯沸かし器、暖房というところでしょうか。キャンピングカーについても同じです。やはりキャンピングカーにおいてもガスがあることで、コンロ、ボイラー、ヒーターといった装備が使えるようになります。

ではガスはどのように載っているか。一般的には外部収納庫内に2〜10kgぐらいのLPガスボンベが1〜2本積んであることが多いです。これらのボンベの元栓を開けて、室内側のガス栓を開けるとそれぞれのガス器具が使えるようになります。

コンロ、温水ボイラー、ガスヒーターあたりはイメージが付くかと思いますが、キャンピングカーでちょっと特殊な装備に「3WAY冷蔵庫」というものがあります。これは一般的な冷蔵庫と違い、100V・12V・ガスの3パターンで使うことのできるものですが、この中で一番活躍するのがガスになります。

詳しい説明は省きますが、100Vは外部電源を繋げなければいけない、12Vは冷えが悪い・・・となると、旅先で冷やすのは必然的にガスがメインとなります。最近では12VのDC冷蔵庫の性能が非常に良いので、国産キャンピングカーで使っているモデルは少なくなりましたが、輸入車(自走・トレーラー共)や古いキャンピングカーでは多く使われています。

そしてよく聞かれる「ガスはどれぐらいもちますか?」という質問ですが、基本的に1シーズンは使える事が多いです。もちろん使い方や使用頻度によって全く異なりますが、おそらくほとんどの方は月1〜2程度でヒーターの使用は冬場のみかと思いますので、それほど極端に減ることはありません。冬キャンプがメインで使う方は大きめのボンベを2本積んでおくと安心かもしれませんね。

しかし最近はガスボンベを充填してくれるガス業者さんが減ってしまったので、特に国産キャンピングカーでは極力ガスを使わずにコンロのみカセットガスを使用するというモデルが増えています。ガスボンベあっても入れられなくては困ってしまうので、充填については購入店で相談してみてください。大体のキャンピングカーショップではガスの充填に対応しています。

次は水道。こちらも一般的には給排水タンクを載せていることがほとんどです。タンクの容量は小さなポリタンクから大容量の100L以上まで幅広く、車の大きさに比例していることが多いです。使い方としては、出発前または現地で給水タンクに水を入れておいて、水を使うと排水タンクに溜まり帰宅後にそれを捨てるという形となります。

水があって使えるものは、シンク、シャワー、トイレといったこちらはイメージが付くものばかりです。色々なパターンがありますが、生活用と飲料用の給水タンクが別々に積んであるモデルや、トイレ用の給水タンクは別になっているモデルなど様々なので、購入時にどのような仕組みになっているかよくご確認ください。

注意点はほとんどありませんが、基本的に帰宅後の排水および水抜きは必ず行うようにしてください。水を積んだままにしておくと、夏場は腐ってしまったり冬場は凍結したり、また給水ポンプを痛めたりとメリットがありません。車体が大きいモデルにはタンクの排水以外に途中の配管も水抜きできるようになっているので、必ず配管内も水抜きするように心がけましょう。

ここまでガスと水道のお話ししましたが、最近ではこのガスと水道があまり必須ではなくなってきて装備されていないモデルも増えてきています。これは日本特有の流れですが、長期の旅行で生活の全てを車内で完結する欧米と違い、日本は短期の旅行で日帰り温泉に入りレストランで食事を済ませるので、ガスと水道を使う方が減ってきているのです。トイレについても道の駅やサービスエリア、今はコンビニでトイレも借りられるので必要とする方は減っています。

しかし、やはりガスと水道が付いていると出来ることの幅が広がり、よりキャンピングカーが楽しめるのも事実なので、欲しい!使ってみたい!と感じたら是非装備してみてください。実際にガスのヒーターは非常に暖かかったり、水があればペットにお水をあげたりと人によっては絶対ないと困る!という方もいるぐらい大変便利な装備です。

●ガスでできること
キッチンのコンロが使える。お湯を沸かしたり簡単な調理ができる。
ヒーターが使える。燃料ヒーターよりも暖房性能が高いことが多い。
ボイラーが使える。シャワーを浴びたり、寒い時期でもお湯で顔を洗ったりできる。
3WAYの冷蔵庫が使える。ガスを使えばバッテリーの節約にもなる。

●水でできること
シンクの水道が使える。手を洗ったり歯磨きをしたり、ペットにお水をあげられる
シャワーが使える。例え冷水でも夏場の海に入った後に浴びたり、道具を洗ったりできる。
トイレが使える。宿泊場所の範囲が広がる。小さな子どもや高齢者がいても安心。

車内で家とほぼ同じことができるというのは、ある意味キャンピングカーの醍醐味です。ぜひ一度体験してみてはいかがでしょうか?(^-^)/

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